暑さのピークは過ぎたようですが、蒸し暑さは残り、まだまだ冷房に助けられる日は続きます。

就寝時、冷房や扇風機をつけていたり、窓を開けて寝ていると、その時は適温でも、真夜中や明け方に身体が冷え、寒くて目を覚ましてしまうという事はよくあります。このような時に、寒さでカラダが冷え、血のめぐりが低下し、「こむらがえり」が起こりやすくなります。

「こむらがえり」のこむら(腓)とは、ふくらはぎのことで、ふくらはぎの筋肉がけいれんし、足がつってしまう状態の事です。詳しい事は判明しておらず、筋肉の疲労、水分やミネラルの不足が原因とも言われていますが、寒さでカラダが冷えて、筋肉がかたくなった時にも起こります。

 

東洋医学では五臓の「肝(かん)」の不調で「こむらがえり」が起きると考えます。
「肝」には血液を貯える機能と、全身に送る血液量をコントロールする2つの機能があり、「肝」が不調になると、血の巡りも低下し、血液が届きづらくなった部分に「こむらがえり」がおこります。

 

最近、よく足がつるのは身体が冷えていたり、「肝」の働きが弱まっているからかもしれません。夏でも身体は冷えています。温める事も忘れずに。

 

よくこむらがえりが起きる人のセルフケアのツボ

承山(しょうざん)

→こむらがえりの時によく使いツボ。つま先立ちをして、アキレス腱をふくらはぎの方へ向かい上がり、指が凹みを感じるところにある。

大衝(たいしょう)

→肝の働きをよくする時に使うツボ。足の甲にあり、親指と人さし指の骨の間を足首に向かって滑らせていき、凹みをかんじる場所。