脳は自律神経を介して、筋肉や内臓の働きを管理している大切な司令塔で、生命活動を維持するため、常に働き続けている器官です。

その脳に過度なストレスがかかり続けると、オーバーヒートを起こし、身体の不調の原因になることがあるという話を伺いました。

 

脳が発熱し、疲れやすくなる原因は大きく分けて2つあり、丁度いまの時期のような、急な気温の変化(体温調整をするために自律神経が酷使される)、疲労による身体的ストレスが考えられます。

脳の情報処理が増し、働きが鈍ると、体温・心拍・呼吸・血圧の調整に乱れが生じ、臓器の働きにも影響があらわれ、頭痛や発熱だけでなく、だるさ・めまいなどの体調不良があらわれることがあります。

 

 

脳のオーバーヒートを予防するために大切な事は、自律神経に負荷をかけすぎない環境を作る事です。

身体を動かす事も大切な要素です。運動不足を感じている方は軽いストレッチや心臓に負荷がかからない程度の筋トレにして、自律神経を刺激し過ぎない事がポイントになるようです。

運動前に、「疲れるからやりたくないな‥」と気持ちが前向きにならない運動量は、自律神経を整える為の運動としては適切ではないかもしれません。

 

鍼灸治療には自律神経のバランスを整える効果もあります。緊張をほぐし、身体に疲れをため込まない事も脳の疲労を防ぐ方法です。

暑くなるこの季節、いつも体調不良を感じる方は、適度な運動と身体のメンテナンスを行いましょう。