春は生活環境が変わり、気疲れやストレスが原因で体調を崩す方が多く見られます。その症状は特にお腹にあらわれやすく、お悩みの方が多いようです。

例えば、午前中からお腹がよく鳴る人は、生まれつき消化管が弱い人に多く、シナモンが入った漢方薬が処方されます。シナモンには腸管の動きを調節する作用があります。食後にお腹がよく鳴る人は、消化に問題がある人。半夏(はんげ)というサトイモ科の植物が入った漢方薬を使います。半夏は消化を助ける作用があります。トイレの前にお腹がよく鳴る人、このケースは痛みを伴う場合があります。通勤・通学の電車などで悩まされている方はこのタイプ。この場合は生姜が含まれた漢方が処方されます。生姜はお腹を温めて痛みをやわらげる作用があるからです。

お腹の状態によって使われる漢方がかわります。まだ漢方を試した事がない方、以前に使ってみたがあまり効かなかった方、一度漢方専門の先生に相談してみてはいかがですか?実はその症状にあった漢方があるのかもしれません。