寒い日が続きますね。こんな天気が続くと、肩こりや腰痛など身体の痛みを感じる方が多くなります。みなさんが痛みを感じた時、すぐに行える対処法に湿布がありますが、よく患者さんに「温かい湿布と冷たい湿布、どちらがいいのですか?」という質問をされます。

 
 痛みを和らげるという効果に変わりはありませんが、冷湿布にはメンソール成分、温湿布にはカプサイシン成分が含まれており、貼ったときの感覚の違いを出しています。注意しなければならない点は、温湿布に含まれているカプサイシン成分です。皮膚の毛細血管を拡張し、血流を増加させ、約90分位で皮膚表面温度を2℃あげるそうです。急な痛みが出てからの72時間は患部の痛みと炎症が強い急性期なので、温湿布は避けた方がよいのかもしれません。ただ、温・冷湿布とも血行に影響を与える程の筋肉の温度変化はみられないと言われているので、迷ったら貼ってみて心地のよい方を選択してみて下さい。

 
 あくまでも湿布は応急処置、治すものではありません。どうぞ治療はお忘れずに。