2月3日は節分。その昔、京都の鞍馬に現れた鬼の目(魔目=まめ) に大豆を投げつけたところ、鬼を退治することができた(魔滅=まめ)という話が残っているそうで、豆をまき邪気を祓う習慣が今でも残っているのは、こんな事があったからだそうです。

 

そんな由緒のある豆ですが、食薬としても素晴らしい食材で、東洋医学では、体内の水の巡り(余分な水を排除し、必要なものは再循環させる)をよくする効果があると考えられています。

 

血行が悪くなりやすい冬場は、足腰に痛みやむくみが出やすく、泌尿器系のトラブルも多くなる時期です。豆類を意識的に食べ、水の巡りを助けてあげましょう。

豆にも色々な種類がありますが、それぞれに固有の効能があります。

♦黒豆

黒色や赤色の食材は血を養い巡らせる働きがあると考えられています。血行不良が起きやすい冬場にはぴったりな食材です。

♦大豆

胃腸を整える効果があり、だるさや疲れが取れない方におすすめです。

昆布・ひじきなどの黒色食材と合わせた煮物は、血行改善も期待できる、いまの時期にピッタリな食事になります。

♦緑豆・小豆

体の余分な熱を取る効果があり、夏バテ予防にもよく食べられています。口内炎や吹き出物など、炎症を抑えたい時にも摂りたい食材です。